一時も休まず、苦々しく、重々しく、どんよりする感情を想い出し、それを忘れずにいて下さい。

(前回の続き)

YさんのA面メッセージである、【お返事レター】と【霊視カルテ】を続けてご紹介させていただきます。是非、彼女の人生に大いに巻き込まれながら、彼女が放つ浄めの力を感じてください。

カウンセリングをする際にも感じますが、非常に辛い経験をした方がとても強い魂であることはよくあることです。クライアントのカルマや悪いものを引き寄せる波動云々ではなく、役割として、非常に辛い経験をしている魂がいます。最近そういった方たちと繋がる機会が多くなり、心強く、懐かしく、温かい気持ちになるのです。『今世も逢えましたね。嬉しいです。』と囁きたい気持ちをぐっとこらえて、言葉ではない言葉で相手に話しかけています。

Yさんの人生経験を聞けば、確かにどよーんとしたものとの闘いであったり苦悩なのでしょうが、何でしょうか、彼女のご質問メールの文面にちりばめられている、鼻歌交じりでスキップしていそうな、愛おしい経験に感謝しているような余裕のある透き通った心地よさは!締め付けられるような切ない恋心のような愛おしさと尊敬は!

よくぞこのような魂がわたしと繋がってくれた…。わたしのためか?と自意識過剰になるのも心地よいのです。何故なら彼女の魂は、無限と表現できるほど寛容なのです。どんな感情もどんな思い込みも、『ああそうなのね、あなたはそう感じたのね』と優しい眼差しで子供を見るように微笑んでくれるのです。そのような寛容さと賢さを持ちながらも威厳を見せつけるような様子は一切なく、どちらかと言えフレンドリー。まるでディズニー映画に出てくる、小さな動物が目を大きくしてすり寄っては歌いながら離れてゆく、でも淋しい時はまたどこからか現れて、寄り添いながら歌って頬ずりしてくれる。絶妙な距離感。

 

さて、わたしがそんな風に感じたYさんの魂の経験、彼女の学び方を一緒に感じて、メッセージを共有させていただきましょう。

 

Yさま、レターのご提供を快諾していただき、ありがとうございます。

 


 

 【ご質問】

ここ数年鬱っぽい状況で生きづらいです。昔からなんですが他人が怖いです。
私は「この人苦手だな」と感じる人が居ると、その人の事を四六時中考えるようになり、まるで恋してるようになります。
実際は恋のようにワクワクしたものではなく、ドヨーンとした思いなので明らかに自分にも相手にも悪影響以外の何物でもないですが…。そんな訳で昔から「人を気にしないように!」と神経張って生きてきたのですが、やっぱり苦手な人って出てくるんですよね。場合によっては好きな人にも何だか色々感じてしまって…本当に疲れます。
どうやら私のアンテナに反応する他人の中に自分のトラウマが反応しているんだなという事まではわかってきました。

統合失調症の母親と暮らした嵐のような子供時代~青春時代がこの不安定さの原因だとは思います。内観していくうちに、大好きだった父親の事も、実は恨んでいたという事にも最近気付きました。
両親からは色んな学びを得られたとトータルでは感謝してるのですが気分がダウン気味になると、やはり子供時代がもっと違ったものだったら、今こんなにモヤモヤしなかっただろう…と思わずにいられません。
その両親も私が20~30代の時に事故と病気で亡くなりました。両親が亡くなった事により機能不全家族から解放され、今は自分の家庭を持ち、私の事を理解してくれる主人と可愛い子供に恵まれて、側からみれば幸せそうな人間に見えると思います。
実際自分でも、今幸せなんだからいいじゃないか!と思うのです。
でも、過去は過去、今は今と割り切れば良いと冷静に考える大人の自分の中で、癒されていない子どもの自分が暴れているのを感じます。
もうこの執着を手放したいのです。
どんな事をしても癒されない!と思っている子どもの私を自由にしてあげたい。
そんな私にメッセージをお願いします。

 


 

【お返事レター】

なんて美しく生きているのでしょう。あなたの人生はわたしたちの目に映る世界を彩り、花を咲かせ、わたしたちの存在を祝福しているようです。

わたしたちはずっと、あなたの人生、あなたの存在への称賛を捧げ続けています。今は夢のようなときなのです。あなたがわたしたちに語りかけ、わたしたちの想いを知ろうとしてくれているのですから。あなたは何故、ここまでわたしたちに貢献し続けてくれるのでしょうか。

あなたの貢献とは、諦めず生きる美しさをわたしたちに見せることです。あなたが最も知りたい“わたしたち”、とは神聖なる存在の使い手です。それは宇宙的の存在ともとられ、あなたを守る天使とも言い表せるでしょう。

あなたの魂は様々な経験を分担してくれました。家族などの人間関係の学びにより、あなたはより高度に心と魂を浄めています。あなたが知る人類の記録を、あなたは憂いを持つこともなく、興奮することもなく、ただ事実として理解しその未来を考えてくれています。

あなたが今幸せを経験しながらも憂いを持つのは、あなたが、辛く哀しく心が締め付けられた記憶を忘れてしまいそうだからです。正確には、あなたは癒されない自分を感じているのではありません。癒えてしまい、苦しみの終わりを感じてしまうことに不安を感じるのです。

あなたがもし、このまま満たされた人生に感謝する日々を送ってしまえば、あなたはこれまでのような生き方を終わらせ、新しい生き方へとステージを変えられると思っています。それは例えば、誰かの守護霊として生きることであり、わたしたちのように見えない存在としての導き手として生きることかもしれません。

もっともっと、存在を感じてもらえない領域であなたはこれから、意識として、光として、叡智として存在しなくてはならないのかもしれないのです。あなたは、それを望みながら、”もう二度と人間としての感情の学びなどしたくはない“という自分の言葉を撤回したいと思っているのです。

あなたのその勘は当たりです。もう人間としての転生はこれで終わりだと諦められるほどの試練や苦難や喜びや貢献を、あなたはまだまだ必要としているのです。そんなあなたは、これまでのような経験を乗り切ったくらいで感情を平坦に穏やかにすることはないのです。

 

さあ、もっと不満や憎しみや喜びや感動を感じてください。休んでいる暇などないのです。

これからのあなたが経験する感情は、誰の目から見ても苦難とわかる外側からの試練によって感情をコントロールしてゆくことではなく、誰の目からも見えない自身しか認知することの出来ない自己の内側の醜い悪魔のような感情や天使や神のような溢れる愛を消さずにコントロールすることなのです。それらを持ち続けることは、あなたをまたひどく有頂天にさせ、激しく地面に叩きつけられるような想いを生むからです。

そうして、あなたは次の目的に到達します。それは、あなたがその感情を消さずに想い出し続けなくてはならない仕事です。あなたはこの世に無限にいるかのように感じられる同じ想いを持った人たちの感情や経験を処理してゆきます。人々の感情を癒す手伝いをします。あなたがモヤモヤするのは、その仕事を誰かの仕事だと思っているからです。

あなたはあなたをもっと知るべきです。あなたを知れば、あなたに何が出来るのか、あなたが何をしなくてはならないのか、それを知ることが出来ます。

そのために一時も休まず、苦々しく、重々しく、どんよりする感情を想い出し、忘れずにいて下さい。

癒されない自分を忘れたくないのは、それを経験したことがあなたの役割に繋がるからなのです。

あなたが癒されない自分をすぐに手放せるのに手放さない、癒しきらないのは、あなたが自分の役割を忘れたくはないからです。

あなたの役割、それは癒されない同志を癒すお手伝いをすること。それを仕事にすること、または、それを想い出しては感じることのみで霊的な仕事をすることを選ぶ時が来るのです。

今のあなたにとって、癒されず暴れたい子供とは、あなた自身というよりも、あなたが繋がり力を貸したい人たちの癒されず暴れたい想いなのです。

あなたが感じている作業は、人様の感情なのです。人様の、癒されず浄化されない想いの数々なのです。あなたは、それを感じ昇華するために、誰かの苦しみの感情を負担してあげているのです。すでにその仕事は成されているのです。

 

 

椋木和美

 

  • 2015年07月07日 22:15 / Comment(0)

コメントありがとうございます

  • コメントはまだありません。

コメントはこちらのフォームからお願いします。

登録フォーム
お名前
Mail
URL
絵文字
コメント
投稿キー(スパム対策に、投稿キー を半角で入力してください。)
閲覧制限

PAGE TOP