【お返事レター】家族はあなたをひたすら整える

7月8月にお返事レターをご提供して下さった方から、再びお返事レターのご依頼です。

全く持って、懲りません!(笑) 何度念を押されれば、彼女は自分の強さを認めるのでしょうか?

往生際の悪さを共有しつつ、そんな彼女がわたしは好きでもあり、彼女の持つややこしくユニークな強さに惹かれるのです。

お渡ししたお返事レターを読み終えたあと、彼女はこう言っていました。

『 私というのは、自分が思っている以上に強い存在。 それなのに、自分のことをずっと弱いと思い込んでいて。アホですね(笑) レターを読み進めていくうちに、両親への恨みつらみもなんだかどうでも良くなってしまいました、、、』

 わたしたちが深刻に悩んでいる姿にも、こういう愛らしいアホさが漂っていて、自分が感じている自分への悲壮感とは程遠いものを魂は持っているのかもしれないのです。

きっと、わたしたちに何かを感じさせてくれるためにご依頼いただいたのでしょう。あなたも自分で持て余している ややこしくユニークな強さ、是非想い出して下さい。

 

いつも、メッセージを共有させていただき、ありがとうございます。

 


 【ご質問】

今回の相談は、父との関わり方です。

(長い間わだかまりがあった)認知症の進んだ母との関わり方は、自分のなかでだいぶ折り合いがついてきたのですが、やはり長い間のわだかまりがある父との関わり方で今悩んでいます。

今年の6月に父が入院して4ヶ月が経ちますが、一度しかお見舞いに行っていません。(兄と妹はたまに行っているようですが)

子供の頃より私は、母からも父から厳しく育てられ、また私の性格を否定的にとらえられてきたため、私は大変自己評価が低いのですが、
このことが母と父への恨みになって、未だに心からの許しが出来ていないのです。
まぁ、相性の問題として片付けてしまえばそれまでですが。

父は、このような私との関係をどう思っているのか。
これから私はどう振舞えばよいのか。

なにかヒントになるようなメッセージをいただけたらと思います。
よろしくお願いします。


 

【お返事レター】
 
父と母が何故、あなたに厳しく接していたのか、それを理解していく必要がありそうです。

あなたの潜在的な強さは、あなたが思う以上に周りに見え隠れします。

あなたの強さは、時に無鉄砲になり、相手の弱さに対しての批判的態度にもとられ、潜在的な弱さを抱えた者からすれば、あなたは脅威なのです。

あなたの父母はあなたの強さを無意識に感じ、あなたの無鉄砲さと攻撃性を抑えつけて制御しなければと思います。そして、何よりあなたを恐怖し嫌悪するのは、あなたが、自分の弱さや誤魔化しや間違いを責めていると感じるからです。そして、あなたを見ることは、自分の間違いや劣等感や弱さを見ることとなったからです。
しかし、彼らにはその複雑な心理の自覚はありません。ただ、あなたが思う様にならず、自分達の心の傷を突くと感じるのです。

あなたに対して特に、期待が多くあったこともそれに拍車をかけるのです。つまり彼らは自分達の育児に期待し浮かれ、自分達の出来なかったことを愛くるしいあなたが叶えてくれると期待感を持ち過ぎたのです。それも、あなたが醸し出すものです。

両親は、素直で何でも出来て、可能性を常に自分たちに示してくれる子供像を掲げていることに気付かず、あなたに対して何かわからない怒りや不快さを感じ、そんな自分自身にも自ら押し潰されそうになっていたのです。

ある意味で、あなたは彼らが期待していた、出来なかったことをしているのです。彼らは、自分を信じ、自分を愛し、自分の思う様に生きたいと思うことが出来ませんでした。
しかし、あなたは、それを叶えるために動き続けています。彼らに反発したのもそのせいでしょう。

父親へのかかわり方は、そんなあなたを見せつけることであって、父親へ優しく接することではありません。自分の意志を貫き通し、強く生きるあなたの姿を見せるべき
なのです。

親の理不尽と感じる対応にあなたが屈しなかったのは、正しい判断です。それこそが、あなたです。

あなたは自己評価が大変低いと自分で言います。それは本当でしょうか?

自己評価が本当に低く自信がなければ、あなたは親に対してこれまでの恨みを持ち続けることは難しく、自己評価が真に低いままそれをし続けていれば、あなたは精神を統一させることは出来なかったでしょう。自己評価が低いのであれば、自分への鬱々とした思いで自分自身を責め続けるはずなのです。

しかし、残念ながらあなたはエネルギーを強く保ち続け、母と父への恨みとなって、未だに心からの許しが出来ないのです。それが、あなたの自己評価を象徴しているのです。

あなたの魂の叫びはこうでしょう。
『評価されるべきこのわたくしを評価しないとは何事ぞ!』

あなたの魂に苦しみが存在するとすれば、それは、評価されるわたしであるはずが、そう評価されない!と感じることなのです。

あなたは、父に対しての残りの役割から、自分自身の魂のテーマを果たさなくてはなりません。

つまり、あなたが強く自分の意志を貫き、自分らしく生きていることを表現することで、父の無力感や今世で達成できなかったと感じる苦しみを、取り去ることが出来るのです。

父と関わる中で、あなたが自分の尊厳や自信を見せつけることは、父親にも自分がそうあれる人生だったと感じさせることなのです。父の自信や父の人生へ威厳を感じさせる力を持つのは、あなたしかいないのです。兄妹の父への優しさは、父にとっては時に自分の弱さや惨めささえも強めるでしょう。あなたは、その中で、違う役目を果たしてください。
それをする自分と、あなたと向き合う父を見て、あなたは、自分を評価されるべき自分だと確信していることを嫌と言うほど想い出さなくてはならないのです。

そのために、あなたは父とどう関わるべきでしょうか?
頻繁に言って優しい声をかけ、軽やかに和やかに会ってあげるべきなのでしょうか?いいえ、あなたは自分が行くべきだ(行きたい)と感じた時に会いに行き、重い父への想いを引き下げて、ぎこちなさや恨みを含んだ愛で、父の中にもある、ぎこちなさや恨みの重い想いを取り去ってあげましょう。

彼は、あなたほど強くはないのです。自分でそれを自覚するほど、彼は強くない。しかし、あなたのものだと思えば辛くはない、父の魂はいつまでも恨みを持つあなたを見て、その想いをぶつけにきたと感じることはありません。それを未だに持ち続けることが出来るあなたの強さに、自分を重ね、自分の弱さを拭っていけるでしょう。

そのような作業をあなたなら頻繁に出来るかもしれませんが、あなたの父親がそれを頻繁にすれば、魂は疲れ果ててしまうでしょう。自分の強さを自覚してください。あなたの執着できるエネルギーは、相手をやっつけ、大きく浄化させるために疲れさせるのです。

あなたは、自分を認めてくれなかった両親に感謝すべきでしょう。

『評価されるべきこのわたくしを評価しないとは何事ぞ!』といきり立っている魂に自信をつけさせてしまえば、あなたは、あらゆる人の脅威になってしまったでしょう。恨むなんて、もっての外です。あなたを抑えつけたことで、あなたはいま整っているのですから。

強いあなたの在り方を、父親との関わりを考えあぐねることで、見つけてください。
 
 
 
椋木和美
 
  • 2014年11月09日 23:53 / Comment(0)

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