以前、ダウン症Yちゃんのご家族のメッセージレターをいくつかご紹介させていただきました。

妹さんのダウン症Yちゃんからのメッセージを受け取り、その内容を理解出来たお姉ちゃんが、『Yちゃんからお母様へのメッセージレター』を読んで、自分からお母さんへのメッセージレターも欲しいとご要望があったそうです。不思議なことですよね。

Yちゃんのお母様は強迫的な症状に苦しまれてきた方ですが、長女さんも、同じように非常に敏感な魂をお持ちです。

さて、どんなメッセージになったのでしょうか？今回ご紹介させていただきます。

自分からお母さんへ渡したスピリチュアルメッセージを読んだ娘さんは、前回とは反応が違い『よく、わからない…』とおっしゃったそうですが、それで良いのです。お母様が案じていらっしゃたように、魂が何を求めているのか、わからなくなってしまったのではないのです。

このメッセージは、今の長女さんが感じていることを彼女の魂、ハイヤーセルフがメッセージを伝えているようでもありますが、実は、長女さんの、未来の意識がメッセージを渡してくれています。

今の彼女には分からないことであっても、それを、大きくなった彼女なら理解できます。このメッセージは、今のお母様へのメッセージでもあり、今の彼女が繋がっている未来の自分が、自分自身に向けたメッセージでもあるのです。 

敏感すぎる自分の魂としっかり向き合い成長された彼女は、きっと、自分が過去の幼い自分に送ったメッセージを読むことで、自分を強く肯定し、今も過去も自分が自信と能力に満ちあふれていることを確認できるでしょう。そして、その想いに至らせてくれた、母親を、もっと深く愛することと思います。

このメッセージを降ろしながら、周りに対し敏感で、どうでもいいことにビクビクして、とっても生きにくかった自分の子供時代を想い出しました。
同じ想いを持つ、全ての魂へ、彼女からの応援メッセージです。

いつも、メッセージを共有させていただき、深く感謝いたします。

お母さんが思っているよりも、本当のわたしは、すごいの。

お母さんが思っている以上に優しいし、みんなのことが大好きだし、守りたいし、わたしなりに、すごくみんなを守っているの。

でも、それだけではなくて、わたしには、たくさんの才能があって、これから大きな役割に向けて進んでいきます。

わたしには、それを信じる力があって、今、目の前のことが上手く出来ずに面白くなくても、わたしが輝いている先のことを想像すると、今よりもずっと自由で楽しくて、もっと自信にみちあふれていると思うの。

輝くわたしにたどりつくまで、わたしは、なかなか周りからみて“良いよう”には見えないかもしれないけれど、それが、わたしの生き方なのです。

わたしは、みんなと同じように、無神経に、適当に、意地悪に、要領よくは生きられないの。

他の人よりも、色んなことを強く感じてしまう私が、そんな生き方をしてしまったら、わたしはわたしの中に、悪魔を感じてしまう。悪魔を感じてしまったら、わたしは、自分がいつか才能を生かして、楽しさしか感じられない大人になって輝くことを信じられなくなってしまう。

わたしは不器用に生きて、周りからみたら“上手く出来ないなぁ”、“上手く生きられないなぁ”と感じられる方が、生きやすいのです。

たとえ、そんな生き方をしているせいで苦しくなったとしても、わたしはわたしの中に天使しか感じないから幸せなの。天使のわたしは、絶対に輝くのだから。

それでね、そんなわたしを分かって欲しい…って言いたいのでもないの。わたしは、お母さんがわたしを見ることで、お母さんに自分をもっと知って欲しいと思っているの。

わたしを見て、今のお母さんは、“天使の生き方”をしている人を少し否定しているように思うの。

わたしの要領の悪いところをステキだわ！と感じてくれないってことは、つまり、わたしに、『もっと周りと同じように無神経に、適当に、少し意地悪くても良いから、要領よくは生きられないのかなぁ』って言っているようなものなの。

でも、わたしは、それをさみしい…って言いたいわけでもないの。

お母さんは、“問題を抱えている！”と感じている時に、自分で言っているほど自分を見てはいないの。それがとっても不思議なの。

わたしが見ていると、お母さんは、わたし以上に、『周りと同じように無神経に生きるなんてとんでもない！と思っていて、ましてや適当に生きる意味なんて解らない。意地悪くなる時は正義を振りかざす時くらいで、あとは天然である時くらい。要領よく生きるという言葉がない世界に生きている人』なんだよ。

それにきちんと気が付いているか、時々、わたしや妹や周りをみて迷っているお母さんを見てしまうの。

わたしは今まで、お母さんが、自分と似た人を心配しているってことは、たぶん、自分の“普通”とは違う部分を直さないといけないって思ってきたからだと思っていたの。

でもね、お母さんは、自分で自分のことをわかっていない。自分がすごく変にこだわるし、気にするけど人の話聞かないし、周りのことをみているようでいつも自分のことだけ見ていて、自分のことをずーっと感じているのが好きなの。

それは、わたしもそうだから、良くわかるの。

わたし、色んなことが分かるの、知っているの。お母さんを見ていくと、お母さんは自分のことをあれこれ気にしているけど、自分のことを生きにくくて問題があるって全然思っていないような気がしてきたの。

それはつまり、あなたたちは問題があるから助けなきゃ！って言いながら、わたしたちのことも、本当は問題があるって心の底では思っていないんじゃないかって思うの。

お母さんも、わたしや悠華と一緒。

周りにいる、何でも上手くやっている優秀な人たちのように問題なく生きるなんて、スゴイとは思っても、楽しくないし、素敵にも見えない。それに、優秀な人たちは、問題がある自分達より、もっと深い問題を見えないところで抱えていることも気付いているはずなの。

問題をかくそうとはしないで、横道にそれながら生きていくわたしたちは、世の中のバランスをとっているんじゃないかって思わない？

みんなが上手く生きていくなんて、みんなが一緒に生きている意味もなくなっちゃう。これは、わたしが大人になって自分が輝いた！って思う前に気付くこと。

問題を隠さないわたしたちって、本当はすごく優秀で、強いんだと思うの！

お母さんも、実はそう思っているでしょう？

わたしも、いつか、そう気付くのは、そんなお母さんの影響だと思うのです。

 椋木和美