わたしたちは、風になる。

前回共有させていただいた【霊視カルテ】。彼女の魂は、前世で多くの辛さを味わっています。

極寒の地で苦しみに耐えた、想像を絶するような辛い体験。 彼女と接する際に感じる、彼女の中にある何とも言葉で言い表せない”もの”はそんな経験を魂が大切に持っているから。


霊視カルテ作成の作業は、お客様とわたしの共同作業でもあります。
魂のデータは莫大な量になります。その中から、相手の方が”今”知る必要のあるデータを相手の想いも読みとりながら、引き出していきます。
表現の仕方には、わたしのクセもありますが、相手が求める表現の仕方、相手を守護している方たちの表現のクセもあります。

時が経って、またカルテを依頼したら違うものが聞けますか?と何度かお客様からご質問頂きましたが、時間が経てば、また必要なデータをお渡しできます。

今回は、ご依頼してくださった彼女が深く知りたいこと。
もちろん潜在意識下でのことですから彼女の期待通りではないのです。
彼女にとっても、このカルテは死刑宣告を受けたようなショックでもあったようですが、何度も読んでいただき、彼女らしく、美しく自分のものとしてくれています。

わたしも、彼女も、なんとなく”ルンルン”になるカルテを望んでいました。表面的に。しかし、そうはならないだろうな、ということも、お互いで感じ取っていたと思います。

わたしは、彼女のカルテを作るのに、何度も号泣しそうになったのを止めては作成していました。ものすごく古い記憶(多分一番古い)をつつかれて、わたしも思い出すのが怖いのです。

彼女の前世をいくつか感じながら、その際に乗り越えた苦悩は、まるで映画のワンシーンのよう。極寒の地で、猛吹雪の中、彼女の魂はひたすら歩く。寒さも、足のちぎれるような痛さも、まるでないもののように無表情に、無言で、前だけを見て歩く。

体の力を振り絞れるのは、彼女の魂が深く思い信じていることがあるから。

【いつか、わたしも風になる。あの風になって自由になれる。】


こんな孤独感、蓋開けたらえらいことになるのに、よくもまぁ、彼女はそれを両手に持ったまま一人で耐えてきたなって。

それを癒していくには、自分のこと、自分の経験を、スゴい!!って嘘なく、本気で思わないといけないのです。自分のために。
そう思うことはエゴではありません。自分にとって必要なことです。過去世の自分を癒すために必要なことなのです。

ただ、癒せず持っていれば、この淋しさや孤独は、言い表しようもなく、どこにもやり場のない感情になっていきます。

それは、魂が経験してきた孤高の体験の評価をしてあげていないから。自分で。

 

彼女は、人間の限界を超える苦しみを乗り越えた記憶と感情を、持て余しているのです。

”まだ、何もしていないようで、もう、全てやりおえた気もする。”と感じられる彼女の哀しみのような、穏やかさのような想い。

わたしはその想いを感じると、彼女の重ーい、むき出しの内臓を持っているかのように感じるのです。脈打つ彼女の心臓を。

きっと私たちは、多くの非業の死を見た経験を持っているのでしょう。

 

けれど、彼女はその全ても、もしかしたら自分が立体的に作った想念かもしれないと言います。

わたしは、これまでに苦しかった全てが、自分が創り上げた苦しみだと気づくことが、恐怖なのかもしれない。

 

彼女のカルテにあった表現について、守護している存在が言うには”人生を舐めてる”=達観しているの最上級 なんだそうです。
それを、あえて舐めてるって表現にしてと、嫌がるわたしに伝えます。でも、彼女は褒められより、こっちが嬉しいはずって。

彼女の複雑さと、ややこしさと、壮大性と、流動性は、まさに、風の神!
存在があって、存在がない。

彼女は、望んだ通り、もう、風になったのです。

 

わたしの望む生き方、それは、生きた軌跡など残さず、存在がなかったことになるように生きたい。
淋しいけど、その想いを彼女と共有できるのです。


『わたしは、生きた軌跡など残さず、存在がなかったことになるように生きたい。』
そう呟くと、わたしは とても穏やかになります。何も頑張る必要などないのです。

 

風の民。流浪の民。幾千もの苦しみを乗り越え、いつか風になりたいって、叫んでいたのが彼女の魂。

きっと、わたしは、絶望の中でそう叫んだ 生きる希望を捨てない彼女に尊敬の念を抱いて、
わたしも強く生きようと決心出来たのです。


このカルテに閉じ込められた謎と歴史を一緒に思い出したい魂へ、このメッセージを捧げます。


わたしたちより、愛をこめて。

 

 

 

  • 2013年11月09日 18:55 / Comment(4)

コメントありがとうございます

投子

注・長いです

第二弾 ありがとうございます
今か今かと待つ気持ちと読むのがこわい気持ち半々だった~💦

そうしたら いきなり 極寒 という言葉が目に飛びこんできて…

凍土 氷 なんていうのが気になる子供でした
凍てついた大地の物語は 切なさとさみしさと懐かしさの入り混じった気持ちにさせてくれました

具体的にどんな過去が? と思ってもいたので そういう意味でも書いてもらえて嬉しかったです ありがとうございます

大人になってから 凍土(シベリア?)への思いもあったせいか何度かロシアを旅して
そこで知り合ったロシア人が日本にきてます
まさに今日来日 今会ってきたばかり!
記事を読んだばかりで 単なる偶然と思えない このタイミング…すごいです

それにしても私の守護の方は言葉がドSですねぇ~
確かに私 褒められても叱られても癒されることってあんまりなくって
ひねられたら気になるひねくれもの いやいや根っからのひねりたがりか

kazumiさんが言ってくれたように 自分を認め癒すほどに 「舐めてる」を褒め言葉として受け入れて癒されていくカラクリな気が

そんなやりかたをする守護者の方のユーモア(?)が ちょっと面白くて 笑いました
私がこっちの方が嬉しいっていうのは
そっちの「守護の方のユニークさ」かもしれません笑
ひねってくれちゃって!

痛みや恐怖は共感しやすいんです たぶん わかるのとても 脅威と言えるくらいリアルに感じる

でも私は癒し方を知りませんでした
ずっとずっと
まだkazumiさんが言ってくれるように 自分のことスゴイ!は難しくて とても難しくて 手応えがちょっとずつしかないんだけど それもたまに後退しつつ

「そう思うことはエゴではありません。自分にとって必要なことです。過去世の自分を癒すために必要なことなのです。

ただ、癒せず持っていれば、この淋しさや孤独は、言い表しようもなく、どこにもやり場のない感情になっていきます。」

ありがとうございます
ずっと誰かに背中を押して欲しかった そんな言葉をいただきました

この言葉をkazumiさんにも共有して欲しい

私との共同作業で ともにいた過去の自分を癒して欲しい
癒されて欲しい
そう思います

ここまで読まれた方 共有される方 長文お疲れ様です!笑

  • 2013年11月11日 22:41:23

Kazumi

投子さま

コメントをいただき、ありがとうございます!

わたしも投子さんの荒波の浄化を共有するかの如く、色んなことが一気に起きていて、てんやわんやでございます。お返事も大変遅くなりました。

わたしも、投子様のコメントで、魂を揺さぶられます。

カルテをつくりながら視えた映像は、過去世で共にしたであろうシベリアの極限状況などでした。再び体感し、苦しさも感じましたが、どこか懐かしさを感じ、もうこれを経験することはないという想いに淋しさも感じたりしていました。

投子さまからの投げかけが、いつも、わたしを心地よく過去へ戻し、癒します。
もちろん、深く深く共有させていただきます。

いつも、魂を揺さぶる素敵なメッセージをありがとうございます。

  • 2013年11月21日 19:05:33

投子

私は自らの魂の重苦しさ鬱陶しさ 存在を認める能力が基本的に徹底的に低くいまだ四苦八苦ですが

こうして 迷いや癒し 肯定 答えや示唆など求めてであろう依頼に対して 応える能力者の人柄の重要性を思い知りました

見えたこと 与えられた情報を伝えるだけだっていいわけだし 極端な言い方すれば これ買わないと大変な事になるとか買えば救われるとか言って心の痛いところにつけこむことだってできるけど
でも kazumiさんは なんて言えば相手の必要とする「少し先の私になれるか」を言ってくれました

それがとても厳しい言葉になるとしても

kazumiさんに依頼をして本当によかったと思っています

結局 どこまでいっても乗り越えるために立ち上がるのは自分で
孤独だけど
自分以外の大きな力を信じる事も教えてもらいました
自分の認める事のできなかった自分の姿を 一番に認めてくれた… 泣きながら

ありがとうございます

極限が終わったことが信じられなくて、ある意味さみしくて生きてる実感なくて まだ極限にいかないとなんだか落ち着かない魂ですが

どこまでも深い愛情と理解の言葉に 乗り越えなきゃいけない事はいっぱいあるけど
感謝ばかりです
ありがとうございます

  • 2013年11月26日 02:01:02

Kazumi

投子さま

投子さまの言葉を聞かせていただけた瞬間、今世この仕事を選択したことを良かったと思えました。こちらこそ、心から感謝です。

四苦八苦する魂、極限状況に居続ける魂、それを選択しても、わたしはあなたの魂に心地よく関わり続けます。どうせなら、助長し合うことだって、厭わない!

此処で会ったが百年目!ですからね。末永くよろしくお願いします。

  • 2013年11月29日 18:50:20

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