【霊視カルテ】苦しみのみを与え続けられた魂の発展と成長

 

『半年ほど前に、ある方から、私は魂の年齢が古いということを教えていただき、これまでの人生の苦難や迷いが全て腑に落ちました。これまで起きた全ての出来事についても、今世での使命を全うするために意味があるものであった(無駄は一つもなかった)、ということを理解できるまでに意識も高まってきています。

“100%自己責任”という考え方も今なら身に染みてわかります。

そのような状況の中、「今世では何を学ぶために生まれてきたのか。」「私にはこの世界のために何が出来るのか。」といった疑問に対して未だ答えが見つかりません。

他人から教えていただくという行為がそもそも遠回りなのかもしれませんが、少しでも早く、自分の使命を全うできるようになりたい(運命を早めたい)と考えております。』

『私は魂年齢で言うと”老年期の魂”という段階に入っているようなのですが、自分自身に誰よりも自信を持っていません。
 
最後の学びとして”無条件の自己受容と無条件の他者受容”を学ぶために生まれてきたようなのですが、自分自身を愛する(信じる)ことという難しさを痛感しております。
自己評価の低さを解決することを何よりの目標としておりますが、それが私にとっては一番難しい課題です。』
 
 

このようにご自身について語られていた今回ご提供いただいた霊視カルテのご依頼者は、魂の経験として、壮絶なものをわたしに見せてくれました。

それは、苦悩の連続です。わたしたちは、身も心も凍り付くような恐怖を感じた時、どんなに愛を持って生き続けた魂であっても、神や自他を信じる力を簡単に失ってしまいやすいものです。そのうえ、彼の魂は、何度も何度も絶望を味わわされるような経験を繰り返していらっしゃいます。

しかし、彼の魂は、絶望を一度も感じませんでした。彼はいつも、はたから見れば”被害者”としか思えないような転生を繰り返していきましたが、どんな恐怖を与えられ、絶望するようなことを目にしても、決して自他を信じる気持ちを失わず、愛を見失うことはなく、本質をゆがめて穢れてゆくこともなく、怒りに取りつかれることもなかったのです。それどころか、生まれ変わる際には、それまで以上の愛と純粋さと純潔さを強めて誕生しているのです。そんな彼の魂は、今世において、もうそろそろ、その経験を生かした何かをしなくてはならないと感じているようです。これまでの苦悩を与えられた意味を、感じ取っているのです。

わたしは、彼の経験を、いつもどこかで共有し、見続けている気がしました。絶望を感じそうなとき、自他を信じられなくなるような経験をしたとき、隣に彼のような人がいれば、それこそが救いとなり、彼の中に自分を見出し、自分を信じ、また立たせてくれるのだと思います。そんな彼を応援できることの喜びは、わたし自身の魂が苦悩を”傷”だと捉えてしまっているかすかな記憶を、まるで、美しく包み込んで、癒してくれるようです。それは、まさに魔法なのです。

魂の出所が宇宙であるのか、その光と、粘液のような、軽いとも重いとも言えぬベールの癒しは、ご自身が意識的に感じ取ることが出きれば、さらに大きな力となるでしょう。(相手の罪や穢れを)全てをわかってくれ、変えようともせず、正そうともせず、ただただ包み込んでくれる癒しは、罪を犯した魂に、それを経験しても、光として生きることが出きると教えてくれるようです。

彼の魂の中に感じる、わたしの魂と共通するところは、何度も死にたいと思うようなことがあるたびに、”協力したい”という、どこからくるでもない意識体が何度も入り込んでいるということです。世に言う、ウォークインでしょうか。彼に憑依している高次の存在は、天使系のように感じられます。

彼を突き動かし続けているのは、この高次の存在でしょう。それに応えるべき時が来たと、本来の彼が感じているのです。【準備が出来た】ことを、自分に認めることを許そうとしているのです。それが、彼自身が感じる、”自己評価の低さの解決”と関係しているようです。

 

彼を感じ、そして、彼の中に宿るあなた自身を感じて下さい。きっと、苦しみを経験し続けても諦めず、清らかなる光となる自分の姿を感じ取ることが出きるでしょう。その喜びと、自信は、彼の発展を大きな力で後押しします。

 

あなたの清らかさは、わたしたちの大きな癒しです。今世もご縁をいただき、感謝いたします。

 

 



≪魂の性質≫

 

あなたの魂と身体には、心をコントロールするエネルギーが宿っています。

あなたは、自分の心を、他人の心の様に扱います。いつも自分を客観視し、自分の心に何が生まれているのかを常に感じ取ります。

あなたの心は感情を完全に支配し、むしろコントロールされ過ぎて、大きな感情を生むことが難しいくらいです。

しかし、その冷静さと鋭さをあなたは外側には出しません。

外側から感じられるあなたは、女性性を強く感じさせる包容力を持ち、繊細な気遣いに満ちており、人との関わり方など、あなたの生き方全般には、清らかに生きる美意識が溢れています。

あなたの包容力は、全てを“許す”以前に、全てと“共存する”姿勢で表されます。

あなたは、人には偏見を持ちません。しかしそんな自分の正義感をふりかざし、世の中に正しさを訴えることはありません。

それは、あなたが意識的に差別なく人をみようと努力しているのではないからです。

あなたは、先入観でものごとを判断することが出来ないのです。あなたにとっては、正しく生き、差別なく在り続けることは当たり前なのです。

差別や偏見を持つ人にも、あなたは怒りを生みません。まだ、そうある姿が真の自分の姿ではないと知らないだけだと、全ての魂を信頼し、導こうと心より祈るのです。

あなたの力は、自他を信じる力です。過信もなく劣等感もない魂は、ただ光輝く試練や喜びに向かって歩もうとします。それが、あなたです。

あなたの才能は、あらゆる管理です。
土地を管理する、お金を管理する、人材を管理する、会社を管理する、心を管理する。

細部にわたる観察力と、先を見通す力、そして、感情を絡ませない判断力によって、ありとあらゆる管理は、あなたの得意分野となるでしょう。

 



≪魂のクセ≫

 

偏見のない純粋さは、魂が永きにわたって経験を積み、磨かれたものですが、それを、世間知らずや理想主義、苦しさを知らないあまちゃんだと誤解されることもあるでしょう。

その原因は、あなたが、魂の賢さや知恵を表現しないことにあります。

しかし、あなたの在り方が、良き手本となるよう他へ指し示すべきであること、その表現が足りないことに、なかなか気づけません。

他のために、何もすべきではないと魂が結論めいたものを出すからです。

これは、ある意味では正解です。

本当の意味において、他のために出来ることはありません。他は自分自身で生き、学ばなくてはならないからです。

しかし、これはある意味では不正解なのです。

あなたのような魂は、指し示されるものが何もいらないでしょう。しかし、未だ経験が足りず苦しむ魂には、出来ることはあるのです。

苦しむ魂には、あなたが『わたしにはなにもしてあげることはない』と悟っていることを、『冷たく、淋しく、差別される世の中』だと写るのです。

あなた一人で悟った心境は、あなたのような叡智のある魂のなかでだけ通じる悟りです。しかし、あなたは、多くの魂と共存しているのです。

あなたは、何もできない、すべきではないと感じつつ、他を支えようと他を観察し続けているのです。

 


 

≪今世のテーマ≫

 

あなたが自分の悟りに沿って生きれば、アクのない、良心的で、正しい生き方を選ぶことになるでしょう。

しかし、あなたは発展と挑戦を強く求めています。

正しく存在する象徴とも言えるあなたが、自分の永年による魂の悟りに折り合いをつけ、いかにアクのある生き方が出来るかが今世でのテーマとなります。

アクのある生き方は、あなたからすれば、魂が自分の“我”や“感情”をありのまま出すことでもあります。しかし、あなたは魂の経験により、この“我”や“感情”をコントロールし過ぎてしまったのです。

あなたは、神ではありません。しかし、神のような生き方をいとも簡単に真似しようとしています。けれど、あなたは人間であるかぎり、神にはなれないのです。きっと、魂のテーマを神のような崇高なものであると願うでしょう。

しかし、真の神の生き方とは、導く人間に対し、多くの試練や学びを与えることでもあります。

あなたが、神の様に在り続けようとしたのは、あなたが神のような力を持ち、世の中を美しく変えたいと思ったからなのです。

真にそれを望むのであれば、まず、神のようにあることが、今のあなたが感じているような美しく壮大な力ではないと、気付くことが始まりとなります。

あなたは、自分のアク(我や感情)を人工的に創り、アクを装い、悪にもなり、他の魂を大きく導かなくてはならないのです。あなたが神の様に生きてきたことの意味は、悪魔にもなれるということなのです。

しかし、この悪魔とは、あなたが感じるような悪しきものではなく、他を導くための存在としての悪魔です。

あなたは、あえて、誰かに試練を与え、気付きを与えるために、役者にでもなったように、悪役をかって出るのです。

あなたが求める神のような仕事は、あなたが想像する、光り輝く美しさでは成し遂げることが出来ません。

神の力である魔術を、自分を操れるあなたこそ取り扱うべきなのです。

あなたにとって、魔術とは、“心を管理する術”を他へアクをもって伝えるという仕事としてなされるでしょう。

『あなたにしてあげられることは、何もない』『他から与えられるものなど何ものない』という、他にとっては冷酷な事実、あなたにとっては気付くことによって世界が変わる悟りを、神のような悪魔のような不思議な力を示し、伝えてゆくのです。

 


 


椋木 和美

 

  • 2014年08月15日 18:55 / Comment(2)

コメントありがとうございます

59zosy

老年期の解説ありがとうございます。

なんとなくは自分で理解していましたが
スッキリと言語化していただいてとても心強いです。

自分でそう思っても、もしかしたら自分の頭がおかしいだけ(笑)という可能性もあるし、他の人に言っても誰も理解できないようなので。

これからも安心して「ダメ人間」の衣をかぶって、伝えられることは伝えていきます。

ありがとうございました。

  • URL
  • 2017年06月12日 11:39:30

Kazumi

59zosyさま
コメントとありがとうございます。そして、わたしの解説のさらなる解説をしていただきありがとうございます。うっかり油断し心の準備もなく59zosyさんのblogにお邪魔したら、大笑いしてしまいました。こちらの方こそ皆様におススメのサイト。勉強になります。面白いお方と繋がったものだとほくそ笑んでおります。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

  • 2017年06月23日 20:54:12

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