Rちゃんママが、先月カウンセリングに来て下さった時、カルテに記されていたのは、こんなメッセージでした。

　私を含め、共感される方が多いのではないかと思い、共有させていただきます。

知らず知らずに子供の笑顔につられて、あなた自身も笑っています。
余計なことを考える暇もなくなり、全ての行為、行動に集中が出来ています。

これから少しずつ、あなたに、忙しい生活から余裕が出てくると思います。
そこから、また、以前から感じ続けていた、”自分は何を目標にしていくか？”
という考えが出てくるでしょう。

あなたは、これだけ負担がかかることが起きても、そのこと以外で
どうしても何かをしたいはず。

あなたが今までにない　大きな役割を与えられて、
大きく成長していく過程を自分で改めて感じてくことは、
相当に意識をしないと難しいことでしょう。
あなたは、いま　自分がすべきことに絶えず集中していますから。

これからあなたは一段落するごとに、”さて、これから何をしよう？”
と思うことによって、あることに気が付き始めます。

以前の、何かをしたいけれど、思うだけで実際に何をすればいいかわからず、
困惑し、憂いていた自分が、
とても、冷静で、腹が座っていて、何か楽しい、ワクワクする感じがするのです。

それほど、あなたは子供との経験によって、大きく変わり、
これからも変わり続けるのです。

これからあなたがやりたいこと、あなたがやるべきことは、以前と同じ。
あなたの経験を共有したい人のために、大きく表現することなのです。
それは、あなたの得意な方法で。

子供の成長過程と、あなたの成長過程を必ず記録に残してください。
記しているあなたには何もわからなくても、
共有する相手には、学ぶべきもの、感じるものがあるのです。

あなたが　そこに何も価値がない…と思うからといって、
あなたが　同じことをもうやっている人がいる…と思うからといって、
その作業を止めてはなりません。 

あなたが作り上げるものに　価値があるかないかは、
あなたの仲間である　
相手が感じることなのです。

　私が彼女の経験を共有させてもらっているのは、ダウン症のRちゃんとの経験を通して　彼女がずっと内観し、内なる世界で考え、悩んできた体験の共有でもあると思うのです。きっと、私は、彼女のそこにふれ、私が自分の内なる世界で考え、悩んできた体験と重ね合わせ　共感し、癒されるのだと思います。

　経験する。それを記す、伝える。この地道な経験により彼女は　Rちゃんとの経験をさらに深め、彼女が行き着く次のお役目へと繋げるのでしょうね。

Kazumi　Mukunoki